闇金に特化した弁護士を紹介したけれど

ずっと音沙汰のなかった旧友から突然に電話があり、「相談したいことがある」とかなり切羽詰った様子で話してきました。
うわさでは、キャバクラの女の子に入れあげた挙げ句、会社と妻子を捨てて駆け落ちしてしまったということでした。

どちらかと言えば人情味に厚い男だったので、キャバ嬢の色香に迷ったというよりも身の上に同情して駆け落ちしてしまったのではないかと思っていました。

もちろん、いちばん可哀相だったのは奥さんと小学生だった娘さんです。奥さんは女の子の手を引いて社宅を出て、実家へ帰って行きました。その後姿を見送った時は、旧友に対する怒りで胸が震えたことを覚えています。

自分の中では縁を切ったはずでしたが、いつまでも知らん顔をしているわけにも行かず、会うことにしました。

「今は女とも別れ、住み込みの工事現場で働いているが、どうしても生活が立ち行かなくなったので、つい最近、闇金に手を出してしまった。親友としてお前の名前を出してしまったけど、迷惑がかかっていないか確認したかった。すまん」という内容でした。

突っ込んで聞くと、ここのところ返済が滞り気味で、闇金からの嫌がらせがエスカレートしているといいます。

消息を絶った旧友がどうなろうと知ったことではなかったのですが、一時は親友として付き合った男でしたし、私自身にも闇金からの火の粉が降りかかりそうだったので、闇金処理に詳しい闇金に特化した弁護士さんを紹介してあげました。

それにしても、人生なんて、いつどうなるか分からない…と痛感してしまったものです。